【仮想通貨】ビットコインの先物取引が年内にも実現!?

 【シカゴ=野毛洋子】米シカゴ・オプション取引所を運営するCBOEホールディングスは年内にもビットコイン先物の上場を目指す。実現すれば世界で初めて公設の仮想通貨デリバティブが誕生する。ジョン・ディタース最高戦略責任者(CSO)に狙いを聞いた。


ジョン・ディタースCBOE最高戦略責任者
 ――ビットコイン先物の上場を目指す。

 「今年10~12月期から来年早々にも上場する計画だ。ほぼ24時間稼働の電子取引で週5日提供する。ビットコイン投資家のヘッジや投資需要を期待している。先物は価格が下がると思えば売り建てて利益を上げることも可能だ。CBOEで株式オプションを取引するトレーダーや機関投資家がビットコインを取引しており、現物と先物間の裁定取引も見込める」

 ――先物上場に踏み切る理由は。

 「ビットコインの時価総額は過去約5年で50倍になった。金や原油市場の開設期と比べ驚くべきスピードで成長している。機関投資家の参加や規制の整備、サイバーセキュリティーの拡充などを考慮した結果、デリバティブ市場創設の機は熟した」

 「CBOEは過去2~3年間、仮想通貨を新たな資産として注目してきた。取引所の中には仮想通貨からブロックチェーン(仮想通貨を支える台帳技術)に焦点を移す動きもあるが、我々は常に商品としての仮想通貨に主眼を置いてきた」

 ――8月に米仮想通貨取引所ジェミニ・トラスト・カンパニーと提携した。

 「ジェミニは世界の仮想通貨取引所の中で取引高はトップではないが、規制順守の観点でおそらくナンバーワンだ。銀行や保険会社のようにニューヨーク州の規制下に自らを置いている。透明性の高い市場運営を重視し、長期的な成長の絵を描いているのが魅力だ」

 ――海外展開への具体策はありますか。

 「仮想通貨の規制整備で先行する日本は重要な市場だ。先日訪日したが、投資家の間にはCBOEの上場商品であるVIX(恐怖指数)先物や、ビットコイン投資への関心が高い。デリバティブ教育セミナーに力を入れるなどして、日本を含む世界の仮想通貨市場でデリバティブを広めたい」

 

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