前回述べたように株価分析の方法には企業の財務面から投資の是非を判断するファンダメンタル分析とチャートから売買するのに最適なタイミングを探すテクニカル分析の2つに分類されます。
基本的にファンダメンタル分析で購入する銘柄を選択し、買うタイミングをテクニカル分析で判断するというのが一般的です。
なぜかというと基本的に株価は長期的に見れば業績に一致してきますが、短期的に見れば、様々な要因により業績と全く関係なく動くことがしばしばあります。(これが株式投資の難しいところでもあり、稼ぎどころであるとも言えます。)
つまり、いくらいい企業であっても高く動いた時に買ってしまうと、銘柄選択(ファンダメンタル分析)は正しくても、大きな利益を得ることができないことが起こります。そうならないためにその銘柄が安いタイミングを判断するのが今日説明するテクニカル分析です。
・テクニカル分析とは?
さてテクニカル分析というと難しいように感じる人もいるかもしれませんがやてることは、いろんなテクニカル指標から買うべきかそうでないかを判断するだけです。
このテクニカル指標というのは過去の値動き、ローソクチャートを元に作成されたもので、これらが出す買いサインや売りサインを売買の参考にして取引を行っていきます。
一般的定義としてテクニカル分析とは、銘柄ごとの個別の因果関係を一切考えず、過去の価格、出来高、時間軸などから、未来の価格を予測する分析法とされています。
というわけで、テクニカル分析は数学的かつ理論的な分析法のように思われがちですが、過去の株価というのは個々の人間がとった投資行動の結果であり、つまり人間心理を反映したものであると言えます。要するに投資家の心理状態をざっくり数字で表して売りか買いかを判断する分析手法ということです。
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— 公伝直報 WAKKA (@pirikam) 2018年2月10日
そしてテクニカル指標は、大きくつのタイプに分けることができます。
・トレンドフォロー系
トレンドを追いかけるタイプのテクニカル指標。価格が上がり続けると、指標の数値も上がり、下がり続けると指標の数値も下がります。代表的なものに移動平均やMACDなどがあります。
・オシレータ系
買われすぎ、売られすぎなどを示すテクニカル指標で、オシレータ系の指標は、一定の範囲内で振動するように動きます。代表的なものにRSI・ダイバージェンス・ストキャスティクスなどがあります。
まとめ
最初にも言ったように、いくらお宝銘柄が発見できたとしてもその銘柄が高い状態であるときに買ってしまえば上がったとしても旨みがあまりありません。
よく東洋経済の某雑誌や有名トレーダーが買い推奨している銘柄の60%くらいは悪い銘柄ではありません。にも拘わらず勝てない人、つまり損をする人が出るのかというと売り買いするタイミングが悪いからです。
テクニカル分析ができると、ほかの人がオススメしていても、もう高いからやめておこうなどと自分で売買の判断ができるようになりますし、長期投資目的で銘柄を購入するにしてもお得なタイミングで購入することのできる可能性が高くなります。
テクニカル分析は、マスターすれば絶対勝てるというわけではありませんが、投資で負けたくないのであれば覚えておくべきだと思います。
もちろん長期投資の購入判断だけでなくテクニカル指標のみでデイトレ・スイングも可能ですが、その場合はプログラムにトレードさせるべきで手動でのトレードはオススメしません。(手動で取引すると指標ではサインがでても心理的バイアスにより厳格に取引ができなくなるからです。)
ただやはり個人的な意見としては投資とは将来を予測する行為であってチャートばかりに目を向けるのは少し違う感じがします。
あくまでチャート分析は将来性のあるものをいいタイミングで購入するための技術だと思います。
乗り込んだボートをうまく漕ぐことよりも、どのボートに乗り込むかということの方がはるかに重要です。 #kabu
— ウォーレン・バフェット名言Bot (@Buffet_Meigen) 2018年2月20日
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