PER・PBRについての分かりやすい説明と計算方法

PERとは?

PER(株価収益率)とは、現在の株価が「1株あたりの税引き当期純利益」の何倍まで買われているのかを示しており、会社の収益力をから見て現在の株価が割安かどうかを測る指標です。

また企業に投資した資金を、その企業の純利益によって何年で回収できるかを意味も意味しています。

PER=1なら1年
PER=10なら10年

で投資資金を回収できることになります。(ただしその会社がそのPERを複数年継続し、安定して純利益を稼ぎ続けることが条件となります。)

PERの計算方法

そして、PERの計算方法は以下のようになります。

PER=株価÷1株あたりの予想純利益(予想EPS)

※EPSについては下のリンクを参照

【株価分析】EPS・BPSとは?

PERの目安

一部サイトではPERは10倍で適正、それ以上は割高、それ以下は割安としているところもありますが、現在ではPERは30倍から40倍近辺が適正で、それを上回ると割高、下回ると割安という見方が主流なようです。

また後述のPBRとは違い、PERは業種ごと数字が大きく変わるため絶対的な数値としてではなく、同業他社との比較でみることがオススメです。

このPERはヤフーファイナンスや四季報などで簡単に見られることができますが、固定資産売却益などの特別利益や営業外利益などの企業の本業とは、あまり関係のない利益が1株利益に含まれてしまったりするので、自分で今期予想あるいは来期予想1株利益や1株あたり経常利益で、PERを算出して判断することをオススメです。

【株価分析】 決算書における利益の種類

株価は過去の決算を既に織り込んでいる場合が多く、将来の業績を見て動くことが多いので予想利益の数値が過去の一株あたり利益と比較して、どうなっているのかが大切となります。

またPERは企業の人気度をあらわしているとも言え、PERが高いということは投資家に人気=注目度が高いというなのでなにか材料が出れば敏感に反応しやすいのでボラティリティ(株価の値動き)が大きく、短期投機に向いているともいえます。

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PBRとは?

次にPBR(株価純資産倍率)というのは、「会社の純資産と株価」の関係を表しており、PERと同じく株価の割安性を測ることができます。

これによって企業の株主資本(純資産)から見た株価の割安度がわかります。特徴としては、PBRが低ければ低いほど「株価が割安である」といえます。

PBRの計算式

PBRの計算式は以下のようになります。

PBR=株価÷1株あたり株主資本(BPS)

※1株あたりの株主資本(BPS)=株主資本÷発行済み株式数で求められます。

PBRの目安

 

PBRは「1倍」が評価基準になります。なぜなら、もしPBRが1より下であれば、企業が解散したとき総資産から支払い義務のある費用を全て支払い、従業員に所定の給与や退職金を払って、残った株主に還元される額が投資額を上回ることを意味しているからです。

なので、理論上はPBRは1倍を下回らないはずなので、PBRが1以下の会社は割安性が極めて高いといえます。

まあ理論上はこうなりますが、私の経験では大抵PBRが1以下の株は万年赤字の第2次産業の銘柄などの上がり目のないクソ株が多いです。

上でも述べたように、PBRが1以下の株式会社が解散した場合には、投資額より解散時に割り当てられる資本金の額の方が多く、株主が儲かる計算になるので、業績が良いのにも関わらずPBRが低い場合は、株価の下支えの要因になることもあります(あ・く・ま・で業績が良い場合ですが・・・)

市場株価は群集心理や大口の操作により、必ずしも常に適切な価格で存在するわけではありません。そのために割安株、割高株というものが絶対的に存在します。

最近はアルゴなどを使った取引が増えてきていますが、すべての企業の株価が常時適正価格になるのは絶対不可能で本来の評価とそのときの評価にはどうしても差が生じます。

こうした差、つまり割安の状態の株を発見して投資し、適正価格で売却することで利ザヤを得るのが、バリュー投資の醍醐味と言えます。

【株価分析】配当性向とは?

【株価分析】 ROE(自己資本利益率)の分かりやすい説明

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