テザーとOKX、人身取引スキームに関連する2億2500万ドルのUSDTを凍結するために米司法省と共同調査を行う

米国検察当局は、テザー（Tether）と暗号資産取引所OKExとの協力により、人身取引の詐欺に関連する2億2500万USDT（テザード）を凍結したと発表しました。

この人身取引の詐欺事件は、2021年10月に複数の国で摘発されたものであり、被害者への資金の移動に仮想通貨が使用されていました。米国司法省は、テザーとOKExに連携を要請し、これらの資金を凍結することに成功したと述べています。

テザーは、一定の金融価値をもつ通貨とリンクしたステーブルコインであり、この場合は米ドルにリンクしています。この凍結は、テザーの発行元である民間企業が、適切な手続きに則って企業財産を凍結する能力を持っていることを示しています。

暗号資産取引所OKExは、この問題について検察当局との連携し、詐欺に関与したアカウントや資金の特定と凍結を支援しました。OKExは、法執行機関との協力を通じて、暗号資産業界の健全性と信頼性を向上させることに注力しています。

テザーとOKExのこの協力は、暗号資産業界における不正行為への取り組みの一環です。テザーは、不正な資金移動やマネーロンダリングなど、犯罪行為に関与する可能性があるアカウントやトランザクションを監視し、報告する体制を整えています。

こうした取り組みにより、暗号資産業界はますます透明性と規制の厳格化を求められるようになりました。規制当局との協力や不正行為の摘発は、業界の信頼性を高めるために不可欠です。