80億ドルの資産運用会社VanEckは、米国証券取引委員会（SEC）の延期に続き、イーサリアム（Ethereum）先物ETFに向けて準備を進めています。
SECが仮想通貨関連のETFを承認するかどうかは、業界内で注目されており、様々な業者が許可を求めています。VanEckもその一つであり、現在はイーサリアム（ETH）の先物ETFに焦点を当てています。
仮想通貨業界における最大の新興取引所であるCME Groupは、Bitcoinの先物契約を提供していますが、VanEckはこの成功を踏まえ、イーサリアムの先物ETFの発行を検討しています。VanEckのCEOであるJan van Eckは、今年の初めにイーサリアム関連の商品開発に取り組む意向を明らかにしており、ティッカーシンボル「ETHX」で上場する予定です。
しかし、SECは現在、仮想通貨関連のETFに対して慎重な姿勢を示しています。これまでにも、多くのETF提案が却下されており、市場参入への道は依然として困難なものとなっています。最新のSECの判断は、VanEckのBitcoin ETFの決定が再び延期されたことで明らかになりました。
一方で、Ethereum市場に対する需要の高まりを受けて、VanEckはイーサリアム関連の商品開発に積極的です。VanEckは、SECがイーサリアム関連の商品を認可することを期待しながらも、先物ETFの準備を進めています。同社は将来的にはイーサリアムの商品を提供する準備ができていると述べています。
仮想通貨市場におけるETFの存在は、個人投資家にとっては簡単なアクセス手段となり、市場の透明性や流動性を向上させる可能性もあります。しかし、SECがまだ慎重な姿勢を崩しておらず、VanEckのイーサリアム先物ETFの承認がいつ行われるかは不透明なままです。
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