米国の大手銀行であるバンク・オブ・アメリカは、現在のレベルから自由に浮動する連邦準備制度理事会の基金利率(Fed Funds Rate)を6%に引き上げる可能性があると予想しています。
同銀行は、米国政府による支出やその他の経済成長の推進策が、物価上昇を招くことを懸念し、この動きを抑制するためにこの措置を取る可能性があると述べました。
バンク・オブ・アメリカのリサーチ部門は、政府のコロナウィルス対策支援策やインフラ投資、学費免除プログラムなど、大規模な公共支出が物価上昇を引き起こし、10年以上続いた低金利環境を終わらせる可能性があるとの見通しを示しています。
バンク・オブ・アメリカはまた、連邦準備制度理事会が基金利率を引き上げることで、企業や個人の借り入れコストが増加し、これが景気の減速を引き起こす可能性があることを指摘しています。
ただし、基金利率を引き上げることは、インフレ抑制に効果的であるとされています。バンク・オブ・アメリカは、「現時点では、政府の支出計画が十分に確定していないため、基金利率はまだ上昇していない」と説明しています。
一方、ファンドマネージャーのキャセイ・ライト氏は、バンク・オブ・アメリカの予測に反対し、現在の物価上昇が一時的なものであるとの見解を示しました。
連邦準備制度理事会は、インフレに関する懸念を考慮し、今年の6月に基金利率を据え置いています。しかし、米国中央銀行の委員会は、近い将来に基金利率を引き上げる可能性を示唆し、市場はその動きに注目しています。
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