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AIによって今の資本主義社会はどう変わっていくのか?

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AIに仕事を奪われる!?

 

昨今AIによって私たちの仕事が消えてなくなる!?というような内容の記事や議論が増えてきています。そういった中でAIに大量の失業者が出ると予想している人もいれば、AIはまだまだ人間にとって代わるほどではないという人もいます。

 

いったいどちらの未来になるかはその時ならないと分かりませんが、個人的な考えとしてはおそらくAIによって今ある私たちの仕事の大半は消えてなくなると思います。もちろん今すぐそういう社会にはならないでしょう。ですが、そう遠くない未来にそうなると思います。

 

今から10年前の2008年、まだ世間では携帯電話が主流でした。その時にあったAppleのiphoneはまだ変なもの扱いだったのを覚えています。実際自分自身も当時はそう思っていましたし、2chの元管理人の西村博之氏やホリエモンもスマホは社会に普及しないと断言していました。

 

ですが、いまはどうでしょうか?ほぼすべての人がスマホを持ち、四六時中スマホを弄っています。IT技術の進歩はオシャレな言い方をすればエクスポネンシャル、つまり指数関数的に急激に成長していきます。今あるディープラーニングではまだ局所的な問題にしか対応できず、ドラえもんのような人間のようなロボットを作り出すことは不可能です。

 

それでもRPAなどリカレントネットワークを用いることで、既に特定の部分での受け答えなどはできる対話型インターフェースなども作られ始めており、受付などの仕事はおそらくあと10年くらいで消えてなくなるでしょうし、そこから次の技術的なブレイクが起これば、ドラえもんを作ることも可能になると思います。

 

つまり、何が言いたいかというと今あるディープラーニングの技術だけでも既に今ある仕事の一部分を食いつつありますし、これからもその流れは続きあと10年くらいで、今ある仕事の半分くらいは消えてなくなるだろうということです。

 

 

AIの時代には何が大切なのか

 

これから人間じゃなくてもできる仕事はAIに奪われていくでしょう。この現実を認めたくなくてムキになっている人とかをSNSでも結構見かけます。ですが産業革命や明治維新を思い出してください。

 

産業革命では機械が工場で働く労働者の仕事を奪って、労働者が機械を打ち壊すラッタイド運動が起こりました。明治維新では廃刀令により武士の仕事はなくなり、各地で旧士族による反乱が起き、最終的には西南戦争が起こりました。

 

ですが、そういった技術の進歩による社会の発展で代わりに別の仕事が生まれました。恐らくAIの時代も同じことが起こると思います。恐らくAIによるロボットが増えていくにつれ今ある仕事は消えていくでしょうが、その代わりに人間にしかできない仕事(共感力が必要な仕事)の価値が今より高まっていくということです。アリババの創業者であるジャックマーは21世紀はIQでもEQでもなくLQ(愛情指数)の世紀だと言っています。

 

つまりこれからの時代に大切なのは人対人のビジネスなわけです。それは愛だったりエンタメ(娯楽)です。中国でライブ配信の投げ銭文化が普及した理由は、現代人のストレス源が『衣食住の不足』から、『退屈さの蔓延』に変化したからだといわれています。

 

これからの時代は過去のように食べものに飢える時代から、快感に飢える時代にシフトしていくと予想されます。つまり楽しませてくれたモノに対して、人々は、進んでお金を払うわけでエンタメの価値は上がり続けていきます。ユーチューバーなどもそのはしりなわけです。

 

他にも「10年後の仕事図鑑」では①AIに価値を「奪われる」人②AIで価値を「生み出す」人の2種類の人がいると予想されており、①に該当する、会社にしがみつく会社員マインドがどれだけ愚かなのか?「AIによる職の代替=不幸」のロジック」はダサいよ!ていうスタンスで冒頭の話が進んでいます。

 

 

 

 

 

ここでいえるのは、これらの職業に限らず、これからさまざまな業務において、複雑な作業はほとんど機械が行ってくれるようになるので、「対人コミュニケーション力」がますます重要になってくるだろうということです。

 

AIドクター、AIトレーダー、AI気象予報士のような存在を考えた場合、AIと同じ土俵内の情報だけで勝負すると精度で負けてしまいそうですから、違うフィールドの情報をいかに集められるか、それを自分の中でどう処理するか、それが人間のパフォーマンスにとても影響するところです。

 

ただ、最近はRNN・LSTMで会話データを学習するAIも出始めていますし、もしかするとあと数年で日常会話に関しても完璧なQ&A集ができて、そのデータを全部AIに入力して学習させれば、AIのコミュニケーション能力の精度はさらによくなり、ドラえもんのような他愛のない会話ができるAIが誕生するかもしれません。

 

そうなるとそれこそ、AIに仕事のすべてが取って代われてしまうというシナリオもなきにしもあらずでしょうが、その時になればベーシックインカムなりが出来ると思います。

 

 

 

 

ベーシックインカムは将来来るとは思いますが、その移行期に失業率が跳ね上がる地獄の期間があると思うので、その時期に備えた経済的な備えは重要になってくると思われます。

 

そういった点からしてもホリエモンなどの言うようにサラリーマンとして給与をもらうだけではなく、副業なども初めてお金を稼ぐルートを増やすことで、リスクヘッジを図っていくべきだと思います。

 

 

世界は攻殻機動隊やサイコパスのようになる

 

そして、AI・IoT技術がそのレベルにまで発展した場合、恐らく世界は攻殻機動隊やサイコパスのようになっていくと自分は予想しています。金持ちは人のメイドすら雇わずロボットに世話をしてもらう時代が来るでしょう。

 

 

 

 

他にもAR・VRといった拡張現実の技術に関しても現在研究が進んでおり、実用化されれば社会の形は今までと大きく変わってくるでしょう。

 

 

引用:https://twitter.com/Nyantwonder/status/1054722273960067072

 

 

 

 

そしてこういった技術が実用化されば、私たちが現在勤しんでいる労働に関しても、最終的にはほとんどの労働が無くなり、その分人間はベーシックインカムなどを貰って必要最低限の生活は送れるように。そして、もっと金が欲しい人だけが働くというような世界になっていくと思います。

 

ですが、おそらく格差は消えないでしょう。1800年のマルクスの時代から人類社会では定期的に格差のない社会の創設に取り組んできました。その結果、ソ連などの社会主義国家もいくつか誕生しましたが、結果は周知のとおりです。まあ結局技術発展のためには競争主義ともいえる資本主義は必要不可欠だというわけです。

 

そして、この格差が何を意味するのかというと、恐らく日常生活において受けられる技術的サービスの恩恵の差につながると思います。というのも医療などでは現在もう既に、再生医療を始めとした従来の治療法よりも有効性のある医療サービスを受ける場合は、従来の社会保険ではカバーできないような大金が必要になってきています。

 

恐らくこれはこれからのAIテクノロジーを使用したサービスにも言えることだと、自分は予想しています。要はお金さえあれば、どんなことでもできる世の中になっていくだろうと思われます。つまり、お金のある人から順に様々な分野でのAIを使った高度なサービスの恩恵に預かることができ、その結果寿命や生活水準をよりよくすることができるだろうという事です。

 

そして、貧乏人は貧乏人同士で進化の止まった環境で食うに困らない必要最低限の生活は送れるでしょうが、高度な医療サービスなどは受けられず、金の差が寿命などのQOLの差になると私は予想しています。

 

まあこれに関しては、もう既にある話でアメリカで肥満が問題になった時も肥満の原因は貧困だと分析されていましたし、所得が低い人ほどストレスで酒や煙草などの娯楽に走りやすくなると19世紀にはわかってて、今はもう科学的に証明されています。最低レベルは社会の発展によって底上げされるでしょうが、カネの有る無しが寿命と生活水準の決定的な差なのはこれからも変わらないでしょう。

 

結局AIなどの技術が進歩したところで人類全体がガンダムOOでいうイノベーターみたいな人間として、精神性などがより高次元になった存在にでも進化しない限り、皆が同じ水準の生活を送り権利を持つといった共産主義的な社会システムは成立せず資本主義と格差は続いていくだろうと自分は予想しています。

 

 

変化はチャンスでもある

 

これからの時代はおそらく変化のスピードが早い時代になってくると予想されます。ソフトバンクの孫さんが以下のように発言しています。

 

「常に進化していく世の中を哀しいと思うか、楽しいと思うか、チャンス到来と思うかで、結果は全然違うんだろうと思う」

 

僕は孫さんのこの発言の通りだと思います。若い人は公務員だの安定を求めるのではなく、テクノロジーが進化し、それによって変化していく世の中をチャンスと考え、変化に乗っかる準備をして、逆転を狙っていくべきだと思います。

 

でも変化は一瞬で来る。思い返せば携帯電話の普及も、ガラケーからスマホへの転換も一瞬でした。 まだ見えない未来は遠く見える。今のこの暮らしがずっと続くと私たちは認知バイアスにより勝手に思い込んでしまいます。ですが歴史を紐解くと、世界が変わる時はあっけないほどすぐ変わります。その時自分も変われるかが勝負なのです。

 

 

 

資本主義は悪なのか?

 

そういう資本主義社会を資本家の搾取だと批判する人もいますが、資本家がいるからこそ社会は発展するのです。例えば今私たちが使っているPC・スマホ・インターネットなどのIT分野ではAppleやMicrosoftなどが大企業が誕生しました。その創業者であるビルゲイツなどは巨万の富を手に入れました。彼らはビジネスで儲けてお金を稼ぐためにリスクを取り、これらの会社を作ったのです。もしビジネスで成功してもお金持ちになれないような社会であれば、彼らはこういう会社を作ったでしょうか?

 

恐らく作らなかったでしょう。そうすれば私たちはスマホなどの便利な恩恵を受けられることはなかったかもしれません。つまり彼らのおかげで私たちの日常生活は便利になっているのです。つまり巨万の富というご褒美がないと社会は発展しません。つまり資本主義は私たちがより豊かで快適な生活を送るために必要不可欠な社会システムなのです。

 

 

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