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名著「敗者のゲーム」のから学ぶ個人投資家が相場に勝つための秘訣

参考書
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今回は投資家のバイブルの1つであるチャールズ・エリスの「敗者のゲーム」について紹介したいと思います。

 

この「敗者のゲーム」という本は投資家におけるバイブルの1つで、株式投資をするなら絶対読んどけと言われるレベルの有名な投資指南書です。

 

 

 

 

今回は敗者のゲームに書かれている内容と感想、それを受けた自分なりの解釈をまとめていきたいと思います。

 

「敗者のゲーム」には〇〇すれば勝つ・儲かるみたいな内容の話はしていません。というかそんな本ははっきり言って読むだけ時間の無駄だと思います。書店を見れば〇〇投資法!みたいな本がいっぱいありますが、そういうのは駄作です。

 

IPOで儲けただのストップ高投資法で儲けただのチャートで移動平均線やボリンジャーバンドみたいなテクニカル指標を使って勝ったはあくまで一時的な結果です。

 

市場は長期的には効率的なので、そういった手法はみんなが同じことをし始めたりトレンドが変わることですぐ通用しなくなります。

 

大切なのは投資に対する姿勢です。私はそういったファンダメンタル的な参考書こそ、投資をするうえで絶対に読むべきだと思っています。

 

そういったうえでこの「敗者のゲーム」は私の愛書です。というのも私自身も投資を始めたての頃、億り人の方からこの本は読んどけと言われて読みました。他にも「ウォール街のランダムウォーク」と「バフェットからの手紙」「賢明なる投資家」もよく進められる本なので、気が向いたら読んでおくべきでしょう。

 

この辺りは資産が億越えの投資家たちが口をそろえて読んだほうがいいといっている名著なので、株式投資で本気で勝ちたいのであれば一読しておくべきだと思います。

 

 

「敗者のゲーム」の内容

 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
投資で成功するというのは、難しい証券分析などの専門知識や経験を身につけることではなく、ましてや短期的に市場を出し抜こうとすることでもない。市場平均利回りを上回る(=市場に勝つ)ことがきわめて難しくなった今、最も簡単かつ結果の出る方法は、インデックス・ファンドを活用することである。全米累計100万部を超えるロングセラーの最新版。プロ・アマ問わず幅広い投資家に向けたメッセージとして、時代を超えて読み継がれる運用哲学のバイブル。

 

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1部 資産運用でまず押さえるべきこと(運用は「敗者のゲーム」になった/運用機関の本当の役割/それでも市場に勝ちたいなら ほか)

 

第2部 運用を少し理論的に見てみよう(「時間」が教える投資の魅力/収益率の特徴と中身/リスクが収益を生み出す ほか)

 

第3部 個人投資家への助言(個人投資家にとっての課題/投資信託、どう選ぶ/手数料は高い! ほか)

 

 

 

資産運用で大切なこと

 

まず相場の基本的な理解としては、個人投資家が株式を売り買い(アクティブ運用)して波に乗って勝ち続けるのは不可能で、米ETFやVTなどのインデックス指数を買うべきだとこの本は主張しています。

 

ようは個人でチマチマ動くよりも、インデックスを年単位でガチホしておくほうが運用成績は良いと言っているのです。もちろん相場に勝つ人もいますがそれはわずか一握りです。

 

 

 

 

配当型狙いの人もいますし、バリューやグロースで大勝ちを狙う人、投資で成功している様々でひとによって戦略が全然違います。

 

ですが一つだけ共通点があります。それは自分で何を買うかいつ売るかを決めているということです。つまり自分で判断し自分で行動しているのです。そうでなくとも投資はとにかく短期で売買しなければそうそう大負けすることはありません。

 

特に決算やプロジェクトがよくわからなくともVT(世界の株式を全部まとめてインデックス化したもの)を買っていれば世界経済は上向きなので何もしなくても資産は増えます。

 

日本に住んでいると世界経済は膠着しているような印象をうけますが、残念ながらこの世界で成長していない(GDPが史上最高値)を更新していない)にインフレしているのは日本だけです。

 

ニュースでよく言われるデフレスパイラルに苦しんでいるのは日本だけでリビア以外のほかの国、日本以外の主要国はどこも20年前と比較して2倍くらいのGDPに成長しています。

 

そして、中国いたっては20倍という驚異的な成長率をみせています。そして敗者のゲームは、上でもチラッと言いましたが、勝ち方は書いていません。あくまで勝てない投資家の事例を例に挙げこうしている奴は勝てないというのを中心に描かれています(まさに敗者のゲームです)

 

これをしなければ勝てるといった感じの本ですね。そして敗者のゲームでは基本的にインデックス運用を支持しておりアクティブ運用には否定的ですが、個人で数百万円を一億にしたいというような場合であれば断然アクティブ運用をオススメします。

 

大して退職金などを手堅く運用したというのであればVCなどのインデックス中心に投資するインデックス運用がいいとしています。

 

ものごとのリスクとリターンは基本的に等価であり、リスクを取った分リターンを得ることができます。長期的に成功するコツは負けないことです。当たり前と言えばそうなのですがこれが心理です。

 

まあこれだと当たり前すぎるので少し言い換えるとミスをへらすことだと言えます。これは株式投資だけではなく色んな勝負ごとに言えることですが、ゲームがうまい人は基本的にミスが少ないです。

 

 

だがミスは必ず起こる

 

投資で勝つコツは負けないこと=ミスをしないことですが、あの投資の神様と言われるウォーレンバフェットですら再保険会社のGENREなど輝かしい投資人生の中で何回かミスをしており完璧な投資をするというのは無理です。

 

なのでミスをしたらすぐミスを自分で認め手じまいすることが肝心です。基本的に売買回数が多いと狼狽売りなどでミスが増えます。なので極力取引回数は少なくすべきです。

 

バフェットの師匠であるベンジャミングレアム曰く「市場は精神的に不安定で感情的な行動をとりがちで投資家を本来の目的からそらせようとする」といっています。

 

つまり市場は短期的には群集心理により非常に不規則で理解不能な動きをします。これを読むことは難しく勝つためには投資の本質を見抜き長期目線で市場に取り組むことだと私は解釈しています。

 

言い換えれば投資で成功するための最大のコツは感情をコントロールし冷静に合理的に立ち回ることだとも言えます。投資はよくゼロサムゲームだという人がいますが私はそれは必ずしも正しくないと思います。正確には短期的にはゼロサムゲームだと思います。

 

短期市場では確かに機関投資家と個人投資家のパイの奪い合いです。そして資金力のある機関投資家の方が勝ち、個人投資家はその資産を吸い取られます。ですが、長期的な目線で冷静に投資ができればこのゼロサムゲームにかかわることなく企業の成長の恩恵を株価の上昇という形で受け取ることができるのです。

 

まあ言うは易く行うは難しって感じなんですが、これをできる限り実行することができれば損失機会は間違いなく減ります(勝つ可能性が上がります)

 

それを行うためには本質を見抜くための目、つまり投資先に対する知識です。株式投資なら投資先の銘柄の決算やプロジェクトについてしっかりと把握し、その将来性が理解できていれば短期的に価格が激しく変動しようともガチホすることができるのです。

 

アメリカの哲学者であるエマーソンは『恐怖は常に、無知から生まれる。知識は恐怖の解毒剤である。』という名言を残しています。

 

つまり、価格変動でビビッて狼狽売りしてしまうのは投資している金融商品に対して無知だからです。日頃から投資している分野・企業について勉強してちゃんとした知識があれば狼狽することは少なくなるでしょう。

 

 

まあそうはいっても現実は難しく

 

・期待値的には悪い勝負なのに突っ込んでしまう

・手持ちの株式の価格が上がると意味もなく強気になってしまう

・自分の失敗がみとめられずずるずると損を引きづり大損してしまう

・自分の能力を過信してしまう

・自分は他の投資家よりも物事に精通していると勘違いする

 

 

こんな経験は皆さん間違いなくあるでしょう。もちろん私もしょっちゅうあります。人間は感情的で合理的な生きものではないのでミスを100%抑えるのは不可能ですが、こういったものを知識と経験で極力抑えこみつつ、常に冷静で合理的な判断を下すのが投資です。

 

なので投資というのは市場と戦うものではなく、己を理解し己の心との終わりなき戦いに近いと敗者のゲームでは言っています。常に自らのリスクの許容度に対して現在取っているリスクが大きくないか?どういうビジョンでその投資をしたのか?を自問自答しなければいけません。

 

投資では己を知ることがまず必要です。この考えは孫氏の「己をしれば100戦危うからず」というところに通じるものがあります。

 

 

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個人投資家へのアドバイス

 

敗者のゲーム〈原著第6版〉に書いてある個人投資家のアドバイスとしては、個人投資家は短期的な市場を見て買うべきではないということです。短期的に市場を見て売り買いすると上げで買い下げで売るのでまともなリターンは上がりません。

 

今や相場の機関投資家と個人投資家の比率は9:1に等しく、個人投資家が豊富な資金や情報を持つ機関投資家に短期で勝つことはほぼ不可能です。

 

個人投資家は余剰資金で長期投資を行っていくべき、長く幸せに人生を送ることは常に未来に向かって進み続けること、ちゃんとした株式投資は若さを保つ秘訣にもなります。

 

 

 

 

向こう見ずな兵士は戦場においてすぐ死ぬ、投資も同じで向こう見ずにならずどっしり構えて動じない(短期の値動きに狼狽しない)ことが投資におけるコツのひとつです。

 

本当に勝っている投資家は決して難しいことはせず、できるだけシンプルなことをしようとしています。取引回数が増えることが上達ではなく、むしろ上達するほど洗練されて取引回数は減っていきます。皆ここぞという局面だけを、しっかり獲っていくのです。

 

そして、資産を増やすのは勇気と注意が必要だが、築いた資産を維持するにはその10倍の知恵が必要になります。

 

 

個人投資家の10戒

 

①無駄使いせずに貯蓄する。ここでいう貯蓄とは単なるタンス預金ではなく、投資という形で未来に預けるべき

 

②相場の先行きに掛けてはいけない。衝動にかられた取引は機関投資家を相手にするようなものなのでまず勝てない。ギャンブルのようなものなので命金でやらず0になっても困る資金でやるべき

 

③税金を考えて資産を動かさない。

 

④住宅を資産として考えてはいけない。

 

⑤コモディティー取引はやるべきではない。

 

⑥証券担当者の仕事はあなたを設けさせることではなくあなたから儲けることである。

 

⑦証券会社の作る新しい金融商品に迂闊に触らない。

 

⑧債権はリスクが低いが、インフレに負ける可能性があるので有望な投資先とは言えない。

 

⑨投資の目的と資産計画を文書にして書いてできれば毎年確認する

 

⑩直感で投資するべきではない。有頂天の時は火傷する確率が高く、落ち込んでいるときは夜明け前が一番暗いということを意識すべき。

 

 

バブルで誰もが思うのが今回は違うから大丈夫だということ、今回は違うから大丈夫なんてことはない。個々の現象はともかく経済原則はいつの世も同じであり、投資家は自分の置かれた投資環境、そして現在かかえているリスク、マーケットの歴史について詳しく把握しておく必要があります。

 

これが理解できれば長期的資産運用の視点が身に付くはずです。敗者のゲームに勝つ方法はそのゲームに参加しないことであり、市場の状況と自分の資産運用方針を堅持していくべきということです。

 

 

 

 

 

終わり

 

日本人が投資をしない大きな理由はバブルのトラウマでしょう。実際私も株式投資をしていることを親に話したとき、私の曽祖父は株式投資で大損して首を吊って死んだからやめた方がいいなど散々ボロクソ言われました。

 

ですが、投資というものは自分が背負えるリスクをしっかり見極めて行えば、そうそう大火傷することはありません。

 

敗者のゲームにも書かれていますが、投資をしている人の9割が勝てない理由は投資(年単位での投資)ではなく投機(デイトレやスイングみたいな短期投資)をしているからです。

 

あと自分で考えず人の勧めを鵜呑みして銘柄を決めるというのもあります。Twitterの煽り銘柄を高値で掴んで損をするというのもまさにその典型だと思います。

 

 

 

 

どの銘柄になぜ、どれくらい投資すべきかは自分なりの理論をもって決めるべきです。そして自分のシナリオ通りにいかなかった場合はすぐ損切りしましょう。

 

日本では投資に対してギャンブルだの半丁博打だのバブル崩壊があったこともあり、未だに根強い偏見が残っていますが、資本主義の世の中において投資をしないというのはまずありえない選択肢です。

 

というのも資本主義の根幹は誰がが誰かに投資し、その金で新しい財を生み出し投資してくれた人に配当や値上がり益という形で還元するというところにあります。

 

金は天下の周りものというように、金は家のタンスにしまっておくのではなく、誰かに投資して世の中に回すことで価値が生まれていくのです。

 

 

 

 

どの銘柄に投資すればいいかわからないという方は、敗者のゲームが進めるように株式をインデックス化したVTや米ETFを購入して年単位でホールドしておきましょう。

 

 

 

 

 

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