終わらないコア派Vsマイナーの内部対立
ビットコインの問題点として、スケーラビリティー問題(取引処理速度の遅延)というものがあります。
これを解決する手段としては①Segwit→LN(ライトニングネットワーク)と②ブロックサイズを1MBから8MB(最終1GB)引き上げる2つの解決案が検討されています。
しかし、コミュニティー内での利権などの問題などから2つの案が対立している状態にあります。
ビットコイン分裂のスケジュール
Difference between #Bitcoin #BitcoinCash and #BitcoinGold$BTC $BCH $BTG
Source: CoinGecko pic.twitter.com/1bDeinNRK2— Peter Sin Guili (@petersinguili) 2017年10月24日
ビットコインゴールド(BTG)
ビットコインゴールドはSegwit導入済みかつブロックサイズは1MBと名前こそ違いますが、今のビットコインのコピーです。
これは一部のビットコイン開発者が分裂させることで新しくコインを作り、その売却益で甘い汁が吸うことを狙っているコインで、今のところあまり価値があるとは市場から思われていません。(こんな感じのビットコインのただコピーしただけのコインの分裂が12月にもある予定です。)
また、ビットコインゴールドは分裂時に分裂した2つのコインの区別するためのリプレイプロテクションが不十分であるため本当にこのビットコインゴールドが誕生して安定して存続するかはまだ分かりません。
⇨【仮想通貨】ビットコインが11月に再び分裂、ビットコインゴールドが誕生する模様
⇨ビットコインゴールド(BTG)分裂にあるリプレイアタックのリスク
Segwit2x(b2x)
一方、Segwit2xの分裂は11月17日ごろに予定されています。
そしてこの「Segwit2x」は、「Segwit」を導入した後に、ビットコインのスケーラビリティー問題(取引の遅延)を解決するために、ビットコインのブロックサイズを1MBから2MBに拡大するという内容になっています。
⇨ビットコインホルダーなら知っておくべきSegwit2x(b2x)の危険性
⇨【必読】Segwit2xの分裂でビットコインは0円になるかもしれないという話
ビットコインは4種類になる可能性がある
この比較の図は分かりやすい。開発さえしてくれれば。https://t.co/pqssNYbaun pic.twitter.com/fLLRJUTkxt
— 和田 晃一良 (@wadakooo) 2017年10月25日
現在ビットコインはビットコイン(Segwit1x)とビットコインキャッシュに分裂しています。そして、これまで上で紹介したビットコインゴールドとSegwit2xが誕生した場合、ナカモトサトシの作ったオリジナルのビットコインは4種類に分裂することになります。
これだけ見るとビットコイン持ってたら分裂したら新しいコインが貰えるんだし、金もうけを考える分にはガチホでよくね?と思う方もいるかもしれませんが、正直それは微妙だと個人的には思っています。
11月のフォークでS1XとS2Xがスプリットしたらコインが増えて儲かる。と思ってる人がいる。リプレイプロテクション無いんだからこれは戦争。勝負がハッキリする迄は(どちらかのチェーンが完全に死ぬ)事実上ビットコインネットワークは使い物にならない。この事実をまだ誰も話さないのはなぜ?
— Pluton [YES∞X] (@23pluton) 2017年10月16日
要するに11月の分裂は8月に付かなかった決戦のクライマックスなわけです。
8月はマイナーたちが、とりあえず自分たちが負けた時のための予防策であるビットコインキャッシュ(BCH)の分裂させておくという形で落ち着きましたが、11月の分裂は違います。
今回の分裂はナカモトサトシの作った元祖ビットコインの暖簾をかけての勝負なわけです。リプレイプロテクションがないのはハッシュレートで負けたコインは消滅させるためでしょう。
これに向けてコア派は保険でNEW Bitcoinを作ることも示唆しています。
また対するSegwit2xも開発者は一人でソースコードもほとんど検証されていない張りぼてのようなコインです。
なぜこんなコインをマイナーが支持しているのかというと、それはマイナーは今のビットコインが支持しておらず、ビットコインキャッシュを真のビットコインにしたいと考えているからです。
⇨ビットコインキャッシュ(BCH)が真のビットコインになる可能性
まあ要するに今のビットコインと今回分裂するSegwit2x(b2x)のどっちが勝ったとしてもビットコインはヤバいのです。そして、そんな中一番性能がマシかつナカモトサトシの目指したビットコインに一番近い形であるのが、17年8月に分裂したビットコインキャッシュ(BCH)なのです。
なので個人的にはコアVsマイナーの争いで本家ビットコインのブロックチェーンはおそらく使い物にならなくなり、一足先に分裂したビットコインキャッシュがこれから社会で使われていくであろう真のビットコインになると睨んでいます。
Difference between #Bitcoin #BitcoinCash and #BitcoinGold$BTC $BCH $BTG
Source: CoinGecko pic.twitter.com/1bDeinNRK2— Peter Sin Guili (@petersinguili) 2017年10月24日
終わり
世間ではあまり騒がれていませんが、今回のビットコインの分裂はどう転んでも非常に危険なイベントです。
Segwit2xの分裂はビットコインキャッシュやビットコインゴールドの時とは違い、コインが無料で貰えるイベントではなく、b1x(今のビットコイン)とb2x(Segwit2x)のどっちかが消えかねず、その結果ビットコインの価格はどうなるか本当に予想のできない状態なので、買いや売りのポジションを取らず、一旦現金に逃がすべきだと思います。(あるいはBTCと同じ量のビットコインキャッシュを保持しておくべきです。)
⇨ビットコインキャッシュ(BCH)の今後の将来性・チャート・購入できる取引所
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