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【貧困】ジニ係数から見る日本の所得格差の拡大

経済学
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高度経済成長期がバブル崩壊によって終焉し、その影響が格差社会を起こし始めた1998年以降、日本は約20年経済成長がほぼ止まり、終わりの見えないデフレスパイラルに陥っている状態です。

 

そんな中、高度経済成長期に出てきた一億層中流社会の中心にいた中間富裕層がバブルの煽りを受け低所得者層に転落するといった事例が増え始めています。(他にも年収格差、雇用格差、経済格差、教育格差、地域格差、労働環境の格差、団塊世代の格差、企業と家庭との格差、挙げればキリがありません。)

 

それにより日本では、現在のアメリカのように格差拡大が広まり、富めるものと貧しいもので2分化され始めているといわれています。

 

⇨日本は世界一遅れた国に衰退しつつあるという現実をデータで見てみる

 

エンゲル係数の上昇はアベノミクスの失敗を意味するのか?

 

今日は日本の格差拡大について「ジニ係数」という指標を通してみていきたいと思います。

 

ジニ係数とは?

 

ジニ係数(ジニけいすう、英: Gini coefficient)とは、主に社会における所得分配の不平等さを測る指標である。 ローレンツ曲線をもとに、1936年にイタリアの統計学者、コッラド・ジニによって考案された。 所得分配の不平等さ以外にも、富の偏在性やエネルギー消費における不平等さなどに応用される。

wikiより引用

 

要するにジニ係数とは所得の格差を表す指標で、1に近いほど貧富の差が激しいことを示しています。

 

日本のジニ係数の推移

 

 

日本において、2016年に発表された平成26年(2014年)の所得格差を示す「ジニ係数」は0.5704と過去最大値を記録しています。

 

そしてこの数字が年々大きくなっているわけですから、日本の格差は拡大しているということになります。現時点で出ているのは2014年までですが15・16・17年もより酷い数値になっているだろうなと私は思っています。

 

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なぜ格差は拡大してしまうのか?

 

日本において所得格差が拡大している原因のひとつは高齢化と考えられます。高齢者は働き盛りの世代と比較すると、所得が大幅に減少します。

 

日本では高齢化が進んでいることから、所得が低い人の割合も増えるわけです。他にも小泉内閣により雇用の規制緩和が進み、非正規労働者が増えた(増えつつある)ことも、格差拡大に拍車をかけていると間違いなく言えるでしょう。

 

そして、世界規模でも格差拡大が起こっており、なぜこのような格差が生まれるのかというと、資本収益率と経済成長率に大きな隔たりが存在するからです。

 

これは21世紀でもっとも優秀と言われている経済学者のピケティ氏が著書の『21世紀の資本』という本で提唱した説です。

 

 

フランスの経済学者であるピケティ氏はデータに基づいた分析からなぜ格差は拡大するのかという疑問について研究しており、その研究結果を発表したものが『21世紀の資本』になります。

 

まあ格差拡大の細かい理論は長くなるので省略しますが、ピケティ氏が『21世紀の資本』で唱えた説を端的に説明すると、格差は起こる理由は「 労働して得られる収益の伸び率 < 投資によって得られる収益の伸び率 」だということです。

 

つまり、賃金を得ることによって増加する金額よりも投資したことによって増加する金額の方が大きいこと(増加率と増加額)の問題を指摘しています。

 

10万円を20万円に増えても、1億円を2億円に増えても増加率としては200%(2倍)ですが増加額は20-10=10万円、2億ー1億=1億円とその差9900万円と大きな隔たりがあります。

 

これをピケティは格差の原因だと指摘しており、これを解消するためには税制を世界基準で改革する必要があると提唱しています。(まあそれが難しいんですけどね・・・)

 

ちなみにこの%と増加額の問題はリスク管理の上で必要な概念となっているので投資をする上でも是非身に着けておきたい感覚だと言えます。

 

【数学】ビジネス数学は「実数と%」の2つで十分

 

終わり

 

私は別に日本が嫌いなわけではありませんが、この先2020年に向けて日本は確実に衰退していくと考えています。(この辺りの詳しい理由は↓の記事で書いています)

日本は世界一遅れた国に衰退しつつあるという現実をデータで見てみる

 

これからはモノとインターネットが繋がるIoT(Internet of Things)や大量のデータをプログラミングで分析するビックデータそして、それを機械学習するAIの時代(第4次産業革命)に突入していきますが、日本は見渡す限りそれに対応している企業や個人はほとんど見受けられません。

 

なのでこれから日本の財を生み出す効率は更に悪くなり国力も落ちていくでしょう。プログラミングはITの基幹となるので、これらを小学校などから義務教育で教える必要があると私は考えています。(加えて、IT関連の就職の待遇が悪いのでそこも改善してかなければいけません)

 

そして、現在既に低所得者層に片足を突っ込みかけている20・30代の人たちがこれから訪れるであろう真の貧困から抜け出すための手段としては投資などで資産形成を行うほかありません。

 

つまり、貧乏人がこれからより貧乏にならないようにするためにはただ汗水垂らして働いて、それで得た金を酒やパチンコやソーシャルゲームのガチャ課金に使うのではなく、株式や仮想通貨といった資産運用に回す必要があると私は考えています。

 

ですが、今の日本ではお金は汚いもので株などの頭脳労働で稼ぐことは悪とされていたりと、世界が金がすべての資本主義で回っているのにもかかわらずお金に対する認識が非常に乏しい状態です。

 

またお金以前に数学に対しての知識もまともにありません。%(割合)や確率の理解できていないからこそ、リボ払いの18%などという暴利でも手を出してしまう人が大勢いるわけですね・・・。

【金融】銀行カードローンで自己破産続出、規制を求める声も・・・

 

これを打破するためには私たちが一人一人が投資を始めるとともに金に対するリテラシーを高めていく必要があるといえます。

 

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