ここまででも黒字転換・復配と超決算なわけですが、加えて、昨日会社から出された中期計画書の内容を見ていきたいと思います。
最終的に2019年までには、売上高は今の約44億から約100億、営業利益も10億、当期純利益は6,8億 まで成長する予想で、実現すればすごいですね。
現段階で発行済み株式数が約5500万株なので、この目標数字が実現すれば一株当たり純利益(EPS)は約12.3円で、PERは大体30倍付近を推移しているので理論株価は単純計算して12.3×30=360円となる計算になります。
まあ、ここの社長の伊藤秀博氏の予想はブログを見ても分かるように結構大風呂敷の傾向にあるので、本当に達成できるか分かりませんが・・・(今季決算も予想では約55億円を予想していました。)
ですが、企業としての性質を考えて進捗率50%~60%だと控え目予想にしても2019年の株価は180~200円あたりがファンダメンタル的に妥当になります。
これを実現可能性のリスクとして割引率8%と高めの数字で割り引いても2017年時点の現在は160円くらいになります。
リスクとしては大口取引先のオリックスとNTT西日本との契約見直し・中国の政情不安などが挙げられています。
数字はともかくやはり、BPO事業と海外法人事業が大幅な飛躍を遂げると見込んでいるようですね。
他にも、ROE20%・自己資本比率50%・経常利益率7%と財務指標の更なる改善を図っているようです。
そして、営業面ではどちらも資本提携しているエフティグループとAI inside社との協業で、BPO事業では、M&Aの推進やAI/OCRサービスをオペレーションツールとしてBPOセンターで活用することで業務処理を自動化し、短納期と収益性改善を図り、海外法人事業はAIサービス展開、そしてレカムビジネスソリューションズ(大連)有限公司の中国新興市場での上場後は、巨大なマーケット規模である中国ローカル企業向けビジネスを事業化し、資⾦⼒および信用⼒を基にビジネス展開を実施し、さらにASEAN地域に拡大していく予定のようです。
材料として注目なのは、中国にあるレカムビジネスソリューションズ(大連)有限公司の中国新興市場での上場ですね。
上場時期次第では、中国進出で急騰した<2340>極楽湯よりも先となり、日本企業初の中国上場が実現すれば市場の注目度も一気にあがり、株価も数倍ではないのですがさてどうやら・・・
個人的には中国上場の明確な時期の発表が欲しかったのですが、出てこないところをみると具体的な目途はついていないみたいですね。
株価的にはOakキャピタルが65円付近で売り浴びせしてくるのと、同社の新株予約券がネックなんですよね・・・。
どうやら、OAKキャピタルの経営状況が危ないようで、65円でなりふり構わず売ってきているようです。また新株予約券もさらに増えているんですよね・・・。
会社的には伸びると思うのですが、株式投資の難しいところです。OAKさえ消えれば、株価は上昇の一途だと私は見ているので、監視しておく価値はあると思います。
まとめると会社予想の数字をそのまま使うと2019年での株価は360円、NPVの概念で8%の割引現在価値で2017年の株価にすると約300円が理論株価となります。
そしてこれまでの大風呂敷の数字を連発してきた会社の性質から考えて話半分くらいに受け取って予想の対する進捗率が50~60%に設定しても、2017年での理論株価160円くらいが妥当になります。
ストックオプションによるEPSの希薄化があるので何とも言えませんが、年単位の長期視点で見て60~90円の今の株価は安すぎると言えるでしょう。
(あくまで投資は自己責任でお願いします)
コメント