2015年に文部科学省が、人工知能やビッグデータなどを扱う国内最大級の研究開発拠点を整備する方針を固めてからAIとビックデータはもはや国策となりつつあります。他にも最近では、Googleの人工知能(AI)が囲碁の世界チャンピオンに勝ったことが大きく報じられ、AIはもはやSF映画の中だけではなく現実のものになり始めています。
他にも最先端のITの開発と実用化を進めるのが目的で、今後10年間で1,000億円を投じる方針で、来年度予算案の概算要求にもおよそ100億円が、人工知能(AI)のほか、あらゆる物がインターネットに繋がることによって生まれる新たなサービスやビジネスモデル、ないしはそれを可能にする要素技術の総称であるIoT(Internet of Things)、さらにはビッグデータ、サイバーセキュリティーなど、計4分野投入されることが決定しています。
そういうわけで今回はこうした動きのうちAI関連と思われる銘柄を紹介していきたいと思います。
ちなみに他のIT系の関連銘柄は↓記事で紹介しています。
・<6172>メタップス
まずIOTやフィンテックでも注目を集めているおなじみメタップスです。Ai関連でも人工知能によるアプリ収益化の支援を行っています。2016年8月から、お金の流れを予測する人工知能「Laplace(ラプラス)」の研究開発を行っています。その他、韓国の子会社が開発協力を手掛けている人工知能エンジン搭載の宇宙小説アプリ「VOYAGER(ボイジャー)」の提供を始めるなど人工知能関連銘柄でも動きがあり注目です。
・<3914>ジグソー
クラウドやサーバーを対象にした自動監視システムを展開しています。メイン事業から集積された膨大なビッグデータをもとに「Z14β」と呼ばれる人工知能を開発し、Iotデータコントロールサービスとして提供している。ビッグデータを得意とする当社と人工知能の相性は抜群といえます。
・<3905>データセクション
SNSなどのソーシャルメディアに強く、ビッグデータの処理や解析に強い企業です。データ活用システムを開発するほか、ビッグデータ分析ツールなども提供しており、また人工知能(Deep Learning)を活用した不適切画像フィルタリングサービスを提供していることでも知られています。
・<3666>テクノスジャパン
SAP中心にERPソフトの導入を支援するITコンサル会社。ビッグデータ解析関連を育成中で、子会社であるテクノスデータサイエンス・マーケティング社が統計アルゴリズムを活用した人工知能製品「scorobo」を発表して注目を集めています。
・<3906>ALBERT
流通向けを中心に、ビッグデータを活用した販促分析を主力業務としている。売上げの9割は分析基盤サービスで、残る1割はコンサルティングです。
・ブレインパッド <3655>
企業データの分析結果を販促に活用する「データマイニング」が強みである同社は、関連ソフトの開発や販売も行っています。求人情報サイトを運営する企業と共同で、人工知能を使って企業の採用活動を支援する技術を開発しています。
・<3653>モルフォ
スマートフォン用画像処理ソフトのロイヤルティーを主な収益源としているほか、AI活用のディープラーニングも手掛けている。人工知能関連銘柄において、ディープラーニングはAIの基本であるため、AI関連と言えます。
・<3680>ホットリンク
創業者の内山幸樹氏が東大在学中から人工知能の研究に携わっていたことでも知られる同社は、SNSやネット掲示板の投稿データを分析した結果を活用するクラウドサービスを行なっています。また、検索・要約・推薦などの文書処理、ユーザモデリングやパーソナライゼーション、テキストマイニングやコミュニティ分析、ソーシャル・ビッグデータ分析などを研究するHotLaboを設立したことで注目が集まっています。
・<6425>ユニバーサルエンターテインメント
パチンコとホテルを運営している会社で、言語学と人工知能の知見を取り入れた自然言語処理技術によって開発された『CAIWA』は、既に大手各社に採用されている。カジノ関連でもあります。
こういうテーマ銘柄は市場の注目が薄くなり短期のイナゴが抜けて下がったときに仕込んでおくと利ザヤが取れます。
追記:今世界では、AIやIOTと今世界的にインターネットに次ぐ第4次産業革命(インダストリー4.0)が起ころうとしています。つまりこれからアップルやGoogleように爆発的に成長する企業が相次ぐ生まれてくる可能性が大いにあり得ます。そういうときにしっかりとその将来性を理解できる知識が必要になってくると個人的には思っています。AI?IOT?という方にはこのこの1冊でまるごとわかる 人工知能&IoTビジネス実践編という本が分かりやすかったのでオススメです。
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