【金融知識】スマートベータ運用とは?

 

国内機関投資家はの投資信託運用と年金運用の2つに分けることができます。ここでいう年金運用は、公的年金と企業年金の2種類があり、特に公的年金を運用しているGPIFの動きは、その運用額からも市場に大きな影響を与えます。

 

 

詳しくは↓参照

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そして2014年にGPIFから「国内株式運用受託機関の選定及びマネジャーストラクチャーの見直しについて」が公表されました。その中でも注目なのが、資金の運用方法としてスマートベータ運用を採用したことです。

 

 

 

 

・従来の運用方法

 

そもそも従来の投資信託や年金の運用は、「インデックス運用」と「アクティブ運用」の2種類が主流でした。「インデックス運用」とは、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価などの指数をベンチマーク(運用成績の基準)とする運用方法です。

 

 

対して、「アクティブ運用」とはベンチマークとなる株価指数を積極的に上回り、超過収益を狙う運用方法です。指数だけでなく、ファンドマネージャーのリサーチや判断などが必要なため、手数料などのコストも高くなります。

 

 

一般的には、インデックス運用の方が、コストが低く、長期的に安定した運用成績を得られると考えられています。アクティブ運用は、短期的には大きな収益を上げることはありますが、長期的に成果を上げることは難しいとされています。また、ファンドマネージャーの力量に大きく左右されます。

 

 

 

スマートベータ運用と従来の運用の違い

 

「スマートベータ運用」は、「インデックス運用」のように特定の指数や基準を用いつつも、「アクティブ運用」と同じく市場株価を上回る収益を目指す運用方法です。要するに、従来の2つの運用方法を足して2で割ったような運用方法ということです。

 

 

「インデックス運用」の多くは、TOPIX(東証株価指数)を基準とし、時価総額を参考に銘柄や比率を決めていきますが、「スマートベータ運用」では、利益や営業キャッシュフロー・企業規模・純資産・成長率・配当性向などの様々な要素を基準として指数を定め、銘柄を決めていきます。比率も基本的に時価総額ではなく、売上高やリスクを基準として決めていく場合が多いです。

 

これにより、インデックス運用の弱点とされていた「時価総額でしか株価を見れず割高な株式も購入してしまう」という事態を回避できるのです。

 

 

つまり「スマートベータ運用」とは、従来の運用方法で使われていた指数よりも、「質の高い銘柄を見抜ける指数」を作り出し、それを基準とすることでより高い収益を得ようとする運用方法であるとも言えます。

 

また、指数を参考に銘柄や比率を判断していくため、同じように「質の高い銘柄を見抜いて超過収益を得る」ことを目標とする「アクティブ運用」に比べ、手数料などのコストを抑えることができます。こうした特性から、スマートベータ(Smart Beta)=賢い指数と名付けられているのです。

 

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・スマートベータ運用は本当に有効なのか?

 

では、実際にスマートベータ運用は安定して収益を上げる事ができるのかという話ですが、もちろんスマートベータ運用もモノによって違いがあり、銘柄や比率を決める指標もそれぞれに異なっています。

 

 

例えば、株主資本や利益面を重視する「企業規模型」や、リスクが低い銘柄を組み合わせる「低リスク型」、企業の配当力や成長性を基準とする「高配当型」などがあります。

 

 
いずれにしても、前述したインデックス運用の弱点はカバーされるため、長期的にTOPIXを上回るリターンを得られる可能性は高いと言えます。

 

 

しかし、株式市場は定常ではなく、生き物のように常に性質を変化させていくので、当然のことながら常に勝てる銘柄の組み合わせや、絶対的な指数というものも存在しません。

 

 

「スマートベータ運用」は低コストで高い利益を上げる可能性のある運用ではありまが、それを実現するためには、自分でトレンドとなる指数を判断し、適切なスマートベータ指数を選択する能力が求められます。

 

 

結局は「スマートベータ運用」も「アクティブ運用」のように管理者の資産運用能力が問われているのであり、楽して儲かるわけではありません。

 

 

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