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【株価分析】PEGレシオとは?

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PEGレシオとは株式市場において割安な銘柄を見つけるために使われる指標で、感覚的にはPERの強化バージョンといった感じです。

本屋などおいてある株式雑誌や投資入門書にはよくPERが低い銘柄は割安だから買いと書いてありますが、PERが低いから割安というのは安直すぎなんですよね・・・。そもそもグレアムの定義した割安というものは、PERだけで単純比較できるものではありません。


例えば90年代に株価が100倍近くに上昇したヤフーやソフトバンクなんて常時PERが50倍以上ありましたし、成長性があるならPERが30倍でも割安ですし、第二次産業を扱う成長性のほとんどない企業のPERは10倍でも割高なのです。そこで、バリュー株の見つける指標としてPERを補完するのがPEGレシオです。

PEGレシオは次のような式で定義されています。

 PEGレシオ=PER÷一株あたり純利益成長率

例えばPERが10倍で※一株あたり純利益成長率が5%ならば、PEGレシオは10÷5=2 となります。一般的にPEGレシオは1~2の間が標準的で、2を超えると割高、1未満なら割安と判断できます。

※一株あたり純利益成長率とはEPSの伸び具合を%で表したものです。例えばEPSが50円→80円→100円と成長している企業があるとすると、過去2年間EPS成長率は(60%+25%)÷2で42.5%となります。

ですが、10円が100円になるのは容易ですが100円が1000円になるのは難しいように単純に比率だけで判断するのは不確実です。

一見するとPERよりも有効性が高そうに思えるPEGレシオですが、大きな問題があります。それは、利益成長率をどのように算出するかです。当たり前ですが成長率をどう設定するかで値は変わってきます。通常は、アナリストの今後5年間の予想利益成長率を元に算出しています。

ですが、この方法だと予想成長率を幾らと見積るかに不確定要素が生じますし、その企業に強気の予想をしているアナリストは、今後のEPS成長率を高めに見積もるでしょうから、PEGレシオは割安に表示されるでしょう。

つまりこの方法では、予想するアナリスト・金融機関のバイアスを大きく受けてしまうので結局アナリストの予想次第ってことになってしまいます。

他にも将来のEPS成長率ではなく、過去の業績を基準にPEGレシオを算出する方法もあります。例えば過去5年間の平均EPS成長率を出し、それを現在の株価に当てはめるという方法です。

しかし、この方法も今後も過去5年と同じペースで成長を続けられるのかという不確定要素が生じます。

いずれの算出方法でも、PEGレシオには未来に対しての不確実な要素が加わってしまうことが避けられないので、結局アナリストの予測と過去の平均を見て自分で判断するしかないということです。

このようにPEGレシオにも問題点はありますが、PERだけ見て判断するよりはマシなのでバリュー株の判断にはPERとPEGレシオの両方を加味していくべきですね。

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