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コロナショックによる世界株価大暴落をどう乗り切るか?~過去のリセッションから検証する

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皆さん、こんにちはBaki(@dmjtmjtk)です。前回新型コロナウイルスの流行で株価はどうなっていくかについて書きましたが、また状況が変わってきたので追記していきたいと思います。

 

前回の記事→【コロナショック】今後の日経平均・NYダウの価格をSARSの時の値動きから予測する

 

 

コロナショックは緩和バブル崩壊の引き金を引いた

 

先日中国の武漢から端を発した新型コロナウイルスは中国韓国日本にとどまらず、アメリカやヨーロッパ諸国など世界中に広まっており、特に欧州ではイタリアなどが深刻な状況にあるようです。

 

その影響を受け実態経済が停滞する国が増えており、2009年のリーマンショックに続き10年ぶりに世界経済がリセッションに入ったのは恐らく間違いないでしょう。

 

リーマンショックの起こった2008年、米トップVCであるセコイアキャピタルは、『この景気はもう終わりだ。今後に備えよ』とのメモを自身の投資先スタートアップ宛に送っていました。直後、予言の如くリーマンショックが到来。 そして2020年3月、同キャピタルは12年ぶりに同種のメモを出しました。

 

他にもTOPIXが最高値日本株指数≒TOPIX(添付)がリセッション入りを意識した水準まで下落する場合は、直近高値から△30%が一つの目安ですがそこも既に通過しており、リセッションに入ったのは間違いないでしょう。

 

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また恐怖指数(VIX)に関しても今回のコロナショックは歴代でも上位の数字を記録しており、今もまだ上昇しているので、恐らく歴代トップに躍り出ると予想されます。このことから見ても今回のコロナショックは恐らく前回リーマンショックに端を発した世界金融危機を超えた空前絶後のものとなるでしょう。

 

 

・恐怖指数 過去の主要高値

89.53 2008/10/24  世界金融危機 
69.26 2020/3/12 コロナショック
53.29 2015/8/24 中国経済失速懸念 
50.3 2018/2/6 アメリカ長期金利上昇 
49.53 1998/10/8 ロシアデフォルト 
49.35 2001/9/21 911同時多発テロ 
48.64 1997/10/28 アジア通貨危機 
48.46 2002/7/24 エンロン不正会計事件 
48.2 2010/5/21 PIIGS国債懸念 
47.56 2011/9/9 米国債格下げ 
46.88 2011/10/4 ギリシャ国債デフォルト危機 
45.21 2002/8/5 ワールドコム破綻 
42.16 2008/9/18 リーマン・ブラザーズ破綻

 

 

 

ちなみに割高割安を測る指標で超有名なNYダウのバフェット指数(株式市場の時価総額÷その国のGDP×100)はまだ100を割っていないので、これからダウはもっと下がると思います。ちなみにリーマンショック時はバフェット指数は51まで下がります。

 

 

 

 

過去のリセッションを振り返る

 

コロナショックの大きさは恐らくこれまでにないものとなるでしょうが、その傷を少しでも小さくするため過去のリセッション時の値動き歴史を振り返っていきたいと思います。

 

まずは米国の過去のリセッション時のS&Pの直近最高値からの下落変化率のチャートをみていきましょう。黄線が今回のコロナショック、他はITバブルとリーマンショックです。これを見ても分かるようにコロナショックによる価格下落はこれまでのバブル崩壊と比較しても凄まじい下落スピードなのがわかります。

 

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今回のコロナショックの値動きに近いものは1929年の世界恐慌です。

 

 

 

なので、現在のペースでいけば、今回のコロナショックではダウや日経平均は世界恐慌の時のように最悪90%近く下落する可能性も秘めています

 

加えて前回の07~08年の時と比べても、超低金利状態が長期蔓延化 ・日欧米でバブル崩壊をバブル誘導(実体経済には非効率でも)で解決させるのが蔓延化 しており、今度の恐慌は07~08年恐慌なんて『生易しい』もんじゃなく、1929~32年恐慌クラスを覚悟しておくべきです。

 

そして、今回の暴落に対して世界各国の中央銀行が緩和策を打ち出していますが、こんなに緩和を続けていると、もはや紙幣自体の価値が疑わしくなってくるんじゃないかなと思います。ここに関しては時代を先取りしすぎかもしれませんが、これだけ紙幣がジャブジャブになってくると発行枚数の固定されている暗号通貨の価値がより高まる展開が見られるかもしれません。

 

 

バブル崩壊相場で一番怖いのは落ちるナイフを掴むこと

 

まあこれだけでも十分脅威なわけですが、早めに売ってしまえば済む話でこういた相場のときに一番怖いのは落ちるナイフを掴んでしまうことです。

 

過去のリーマンショックやITバブル崩壊では、ダウは速攻急落したと思ってる人が多いと思いますがチャートをちゃんと見ると実は違います。

 

*ダウ最高値は2007/10/09 (リーマンのほぼ1年前)
*リーマン破綻 = 2008/09/15
*その後の安値 = 2009/03/09

 

 

リセッション(バブル崩壊)に入った場合、約1~2年は株価は急反発を繰り返しながらも暴落し続ける傾向にあります。他にも2018年のビットコインバブル崩壊などの過去の例を見ても同様の値動きが見られます。ビットコインバブル崩壊の記事でも書きましたがリセッションの真の恐ろしさは元の価格に戻ると見せかけて、徐々に底を掘り下げていく値動きですね、まさに落ちるナイフと言えます。

 

 

 

そういった意味ではコロナが流行し始めてからまだ2~3か月しか経っておらず、ヨーロッパを中心に爆発的なパンデミックが発生しており感染の終息の気配は見えず実体経済への悪影響の試算もままならない今の時点で株価を拾うのはまさに落ちるナイフだと思うので、まだつかむ必要はないと思います。

 

 

 下落相場での割安株購入の是非

 

というわけで基本的にまだまだ静観でいいと思うのですが、バリュー投資なんかだとPERが〇〇以下になったPBRが1を切ったから買いという判断を下す人がいますが、私はこれはちょっと違うと思います。というのも株価には企業本来のキャッシュを生み出す能力と期待価値が含まれています。

 

基本的には配当つまりはキャッシュを生み出す能力が強い企業がそれだけ株価に反映させるし、その企業への期待が価値を生み出すわけですが、今回のコロナショックは実態経済に与える影響が大きすぎてもう企業の価値を予測することが不可能になったからこその投げ売りが起こっています。

 

今回のコロナショックでは今後の動向しだいでは企業の経常的な利益も大きく損なわれる可能性もありますし、安直に過去のファンダメンタル指標を見て、下がっている=割安というだけで売買判断するのはどうなのかなと思ってしまいます。

 

ゴールドなどの安全資産は安全なのか?

 

じゃあリセッションで株価が暴落している今だからこそ安全資産と呼ばれているゴールドなどを買えばいいのかという話にもなりますが、チャートを見ても分かるように今はゴールドも売られている相場です。

 

金価格は2月頭は1700ドルまで急騰していたのですが、コロナショックで完全にリセッションに入ったことにより、ファンドなどがマージンコール(追証)の支払いに必要な現金(ドル)確保のために売却される状況となっています。これはリーマン・ショック直後にも見られた現象ゆえ、まさにリセッションという感じがします。

 

またデジタルゴールドと呼ばれているビットコインも同様に110万から60万円近くまで下落しています。本当の有事の際だと金は「買い」ではなく「売って凌(しの)ぐ」ものみたいです。

 

ソルステイン・キャピタルのナディーン・ターマン最高経営責任者(CEO)がいうように「VIXが31を超える状況をわれわれは投資不可能と呼ぶ。問題は金や米国債といった安全資産がほかと一緒に値下がりする可能性があることだ。ロング(買い持ち)に極めて慎重になるべき」でしょう。

 

一応リーマンショックの例を見ると、ゴールドはダウ暴落時はダウと同じように暴落していますが、その後の持ち直しはダウより早かったです。なので当面は現金ポジにしておいて、VIXが落ち着いたところで金/ビットコインに乗り換えるのが良いでしょう。

 

 

終わり

 

今回の暴落は単純に金融資産の数字だけではなく、私たちのリアルに大きな影響を及ぼすものになるでしょう。なので、ジョージソロスの格言の「生き残れ、儲けるのはそれからだ」の生き残れの段階だと思います。スケベな逆張りの信用取引などは控えとにかくそこで買い増しできるように現金を増やしておくことが肝心です

 

そして余談ですが、タピオカブームはバブル崩壊の前兆というのは案外ほんとうかもしれません。

 

1992年日本バブル崩壊前
2008年リーマン前
2019年コロナショック前

 

ドンピシャすぎですね。生きている間にまたタピオカが流行り始めたら速攻でポジション全クローズしてドルに換金しておこうと思います。では~

 

 

関連記事:株式投資の名著「ウォール街のランダムウォーク』でバブルの歴史を学ぶ

 

 

 

 

 

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