現在の日本経済はデフレではなく「スタグフレーション」であるという話

先日この何気ないツイートがバズりました。

まあバズったことは素直に言うと嬉しかったです。ですが、それと同時に「今の日本はデフレではなくてスタグフレーション(悪性インフレ)だよ」という高校の政経の授業の中で出てくる話が1万RTされる辺り、いかに日本のメディアがアベノミクス、そしてそれによって引き起こされた日本経済の現状を伝えていないのかというマスメディアの報道自由度の低下を改めて痛感しています。

そういう訳で今日は一人でも多くの方にアベノミクスによって現在私たちの身の回りで起こっている「スタグフレーション」という経済現象とその未来について解説していきたいと思います。

スタグフレーションとは?

スタグフレーションとは、景気が後退していく中でインフレーション(インフレ、物価上昇)が同時進行する現象のことをいいます。 この名称は、景気停滞を意味する「スタグネーション(Stagnation)」と「インフレーション(Iinflation)」を組み合わせた合成語です。

要は賃金は上がらないのに物価は上がるわけですから、私たちの暮らしは苦しくなるので、スタグフレーションは最悪の景気状態を指します。

スタグレーションの歴史

日本におけるスタグフレーションの顕著な例として、1974年頃に発生した石油危機下のスタグフレーションがあげられます。これは中東戦争をきっかけに原油価格が高騰しそれによって食料品などの生活必需品の価格が急上昇しました。

日本以外だと2007年に起こったサブプライム問題がきっかけとなり、2008年には一時スタグフレーションが懸念される事態が起こっています。 世界的な金融不安のさなか、金余りとなっていた投機マネーが原油や穀物市場に流れ込んだのです。

そこに中国・ブラジル・インド・ロシアといったブリックス諸国の経済発展に伴い原油需要の増加が続いたこともあり、原油価格はサブプライムショック以前に比べて2倍以上に上がり、それに伴う生産コストの増加や食料品の値上げなど物価上昇を招きました。

これに対して当時日銀の総裁であった白川総裁は、2008年5月に「日本がスタグフレーションに陥る可能性がある」とコメントします。 その後、9月に起こったリーマンショックとそれに伴う世界経済の低迷の影響もあり、石油価格・食料価格は下落しスタグフレーションの発生は避けられました。

現在の日本では悪性インフレ(スタグフレーション)が起こっている

そして、このスタグフレーションですが、現在日本で発生している経済現象です。というのも、世間ではデフレスパイラルやデフレ脱却などと言っていますが、日本の物価指数は2013年にアベノミクスによる異次元金融課緩和を開始してからプラ転してそれから基本上がり続けています。

参照:https://ecodb.net/country/JP/imf_inflation.html

つまりインフレは起きているのです。しかしこの物価の上昇(インフレ)に対して名目賃金の上昇率がそれにとどいていません。

そのため実質賃金は下がり続けて消費は低迷しています。要は賃金はほとんど上がっていないのに物価は上がっているから皆財布のひもを締めるので消費が伸びない⇒不景気という感じです。

よくツイッターとかで経済を語っている人は日本はデフレなので、もっと異次元金融緩和を続けてインフレを起こさなければならないと騒いでる人が言っていますが、経済指標を見る限り、日本では既に異次元金融緩和で大量に紙幣を擦ったことによってインフレは起きています。

ただそのインフレの恩恵はトリクルダウンが起きていないことにより庶民の賃金には反映されず、物価だけがインフレ(上昇)しているという「悪性インフレ」なのです。この悪性インフレを「スタグフレーション」というのです。

インフレによって消費が抑制されているのはGDP速報を見ると明らかで持ち家の帰属家賃を除いた家計消費支出は実質季節調整系列2013年1-3月期が238兆8645億円、2018年10-12月期が238兆7949億円。1円も増えていない。つまり安倍政権の6年間で全然豊かになっていないのです。

まあこんな高校の経済の授業で出てくる内容なんて霞が関のお偉いさんたちは気付いていないはずはなく、彼らは今の日本の経済状況はスタグレーションだと認識しているでしょう。だからこそ不正統計をしたり、企業の賃金の統計データを破棄したりして正しい現状把握ができないようにしたのだと思います。

まあアベノミクスが大成功なはずであれば、その証拠になる経済データを官僚が勝手に破棄していたら烈火のごとくキレそうなものですが、何事もなくスルーしているあたり、日本お得意の「忖度」というやつなのでしょう。

他にも安倍首相がよく国会答弁で「我が国の経済状況はデフレではない状況」ってよく言っていますが、デフレではない(インフレだとは言ってない)というトンチのような話で要は不景気って事をバレないように言っているわけですね。

だけど異次元金融緩和は辞められない

スタグフレーション(悪性インフレ)の原因は2013年からアベノミクスの一環として始めた異次元金融緩和で、それによってスタグフレーションが起こり、景気が低迷しているならば中央銀行は引き締め政策を取って悪性インフレを止めるべきなのだが全然そんなことをしていない。

それどころか2%のインフレ率を目指してマイナス金利政策を取っています。これはなぜかというと異次元金融緩和によって日銀のバランスシート(財務状況)は大きく棄損されており、出口戦略はなく、もはや止めることができないからです。

というのも現在日本の国債は9割近くを日銀が引き受けており、それによって日銀は大量の日本国債を保有しています。そして、今ここで異次元金融和を止めてしまうと=日銀が国債の買い入れを止めるということを意味しており、日銀以外はほとんど国債を購入していないので、政府が発行した国債は買い手が不足します。

すると買い手がつくように国債の金利は上昇し、市場原理により日本国債の金利は急上昇します。金利急上昇すると日銀は保有している国債の利払いで債務超過を起こしてしまうのです。

だから日銀は延々と国債を買い入れる異次元金融緩和を止めることができません。現在日銀は現在800兆円近くの資産がありますが、もし異次元金融緩和を止めて国際金利が急上昇した場合、数年で債務超過に陥ります。これは日銀の黒田総裁も国会答弁で認めていることです。嘘だと思う方は↓の日経新聞の記事を読んでみてください。

終わり~スタグフレーションはハイパーインフレの序章にすぎない

こういう訳で現在の日本ではスタグフレーションが起こっているもののそれを止めることはできません。そして、こんな不景気にもかかわらず消費税を引き上げるのにもちゃんと理由があって、もし何かのはずみで景気が良くなってしまうと金利が上昇してしまうので日銀が債務超過になってしまうからです。

そうなると一気に通貨危機によって円が暴落しハイパーインフレが起きかねないため、そうならないように消費税を引き上げて景気が冷やすことで緩やかな悪性インフレが起こっている状態を続けようとしているのです。私たち一般庶民は生殺し状態です。

しかし、スタグフレーションで物価は上がるのに賃金は上がらず景気は最悪で、異次元金融緩和によって政府の赤字国債残高や日銀の財務状況が危うくなっており、アメリカで日本はMMT(国債をいくら刷っても政府は問題ないという現代経済理論)の実験場だと堂々と名指しされているにも関わらず、この事実を大々的に報道しているところはどこにもありません。それどころかアベノミクスで戦後最大の好景気なんて報道する辺りもはや戦前の大本営発表と変わらないでしょう。

アベノミクスという無謀な経済政策は2013年当時から失敗すれば後がないという意味合いで太平洋戦争の「インパール作戦」と呼ばれていましたが、短期決戦のつもりが短期で決着がつけられず泥沼にハマっていて、それごまかすために必死に株価を維持しているあたりアベノミクスは太平洋戦争の再現そのものだと思います。

太平洋戦争の株価推移から見える日本における預金封鎖・ハイパーインフレの可能性

個人的に「アベノミクスによって引き起こされたスタグフレーションはまだ日本経済の致命的な打撃の序章にすぎない」と思います。というのも物価上昇は止まる気配がなく、賃金は上がる兆候すらないからです。

1970年代に日本で起こったスタグレーションは中東の情勢不安定による原油価格の高騰による一時的な物価の急上昇でしたが、今回のスタグフレーションの原因は既に何年も実施している異次元金融緩和であり、上記の理由で異次元金融緩和はやめることができません。異次元金融緩和を止めたら日銀が債務超過を起こし、円の信用不安になるからです。

異次元金融緩和はやめられないので、1970年代の原油価格の高騰が原因だったときと違って、スタグフレーションによる物価上昇はこのまま続いていくでしょう。そして、このままスタグフレーションが続けば、物価と賃金の乖離は増々広がり、非正規などの低所得層は食うに困るようになると思います。

つまり、この慢性的なスタグフレーションの行きつく先は賃金の上昇率に対して物価の上昇率が著しく、一般庶民は満足に飯も食えなくなるという意味で、実質的なハイパーインフレでしょう。

日本はハイパーインフレで政府紙幣が紙切れになったベネゼエラやアルゼンチンと違って世界3位の経済大国の先進国だしそんなことはあり得ないと思う人も多いでしょう。正直僕も今もそう思います。ですが、日本では過去に一度預金封鎖とハイパーインフレが起こっており、銀行や円の安全神話というのはたかだか30年程度のものに過ぎないのです。

つまり、今の日本経済に起こっていることを冷静に鑑みると、これから5年後10年後辺りに、日本では慢性的なスタグフレーションによる実質的なハイパーインフレまたは日銀の債務超過によって円の価値が暴落するといった最悪のシナリオが起こる可能性が非常に高いと思っています。

穿った見方であるとは充分承知していますが、渋沢栄一の新1万円札を5年も前に発表するのは預金封鎖&新券発行の準備と思えなくも無いと思っています。80年前の預金封鎖と新円切り替えはともかく何かあればすぐにSNSで情報が拡散する情報時代にどうやって新券を秘密裏にするのか疑問でした(新券刷っていることがバレるとパニックになる)が、これなら堂々と準備が出来ます。

しかも1万円札の人物は渋沢栄一と昭和に預金閉鎖をした、渋沢敬三さんのおじいさんに当たる人物というのがまた何とも言えません。。。まあこれらは少子高齢化やバブル崩壊を氷河期に押し付け、リーマンショックを異次元金融緩和で飛ばした大きなツケの塊で、もう清算するしかありません。

こういった事態に備えるためには金やドルや仮想通貨などといった円以外の金融資産も少し持っておくしかないでしょう。それでも日本という国に生きる以上この痛みは皆避けられないと思います。あとはこの事態に対して、投資や副業などで収入の柱を増やしたりドルを得られる手段を作るなど、いかに円の信用不安(暴落)に対して予防策を講じて置けるかに尽きると思います。







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