最近、ビットコインが大幅に上昇したとかいうニュースをよく目にします。
こういうニュースを見て「自分も今から仮想通貨投資を始めれば儲かるのか?」と考える人もいると思います。
しかし、よくニュースでは『今の仮想通貨市場はバブルだ!!』というようなニュアンスの事が多いです。果たして本当にそうなのでしょうか?
ビットコインの価格推移と凄さ
バブルとは実体のない上昇を意味します。1990年代日本もバブル経済に突入し、株価や時価が大きく跳ね上がりました。
そしてビットコインも2012年に1BTC=0.1円で発行されたものが、2016年には1BTC=6万円になり、そして2017年に入っても下のように大きく上昇し、現在は1BTC=約30万円になっています。
単純計算するとビットコインの価値は約5年で300万倍になっています。理論上最初に1万円投資しとけば今は300億円になっていることになります。
まあ最初の0.1円での発行は関係者のみにしか配られなかったので、机上の空論ですがそれでも1000円、1万円くらいになった辺りからその存在は世間に少しずつ認知され始めていました。
ですが、やはりビットコインの存在を世間に知らしめた一番大きなニュースはやはりMt.Goxの倒産でしょう。
これによってビットコインの価格は1BTC=10万円から3万円まで下落しました。しかし、その後持ち直し現在は30万にまで上昇しています。
ビットコインは現実での需要はほとんどないにも関わらず、驚くべき上昇を見せています。これだけチャートだけ見ると、世間が『仮想通貨はバブルだ!』『いつか暴落する!』と騒ぎたくなるのも仕方ないと正直思います。
ですが、私の意見としては『今の仮想通貨市場は決してバブルではありません』。
なぜかというこの上昇は、90年代の日本のバブルのように単なる土地余りとは違い、『将来性に対する期待』という中身があるのです。
実生活でまだろくに使われてすらいないビットコインに、なぜこれほどの価値が見いだされるのかというと、ビットコインはインターネット以来の革命的技術の産物だからです。
というのも、ビットコインには『ブロックチェーン』という注目すべき技術があります。
ブロックチェーンとは?
これまでの電子データの管理は中央管理型といって、1つのデータベースで管理を行っていました。
なのでそこに侵入されてしまうと簡単にデータの改ざん、つまりハッキングされてしまう危険性がありました。
それに対して、ブロックチェーンは分散データベースで、同じデータを記録しているデータベースが複数存在しています。
同じデータが入ったデータベースが複数あれば、ハッキングなどにより1つのデータベースが壊れても、他のデータベースで仕組みを支えることができます。
また全体でシステムを支えるので、1つ1つのデータベースの性能をそれほど高くしなくても大丈夫といったメリットがあります。
特にビットコインのように管理者がいない形でシステムを維持する場合、どこかに1つのデータベースを置くと、それを改ざんされる可能性が出てくるため、取引記録を分散させて相互チェックをかけたり、多数決で取引記録の真贋を判断することもできるのです。
つまり、ブロックチェーンとは『低コストで高いセキュリティを発揮することのできる革命的な技術』なのです。
世銀の人のコメント。
「賢明な政府は仮想通貨がもたらす金融革命を受け入れるべきである。対抗するのは無意味であり、失うものが非常に大きくなるだろう。」
ビンセント ローネイ(Vincent L…https://t.co/Z3y9l9ncpU #NewsPicks
— 加納裕三 (Yuzo Kano) (@YuzoKano) 2018年1月14日
18/1/2追記:ビットコインとブロックチェーン技術については入門 ビットコインとブロックチェーンという本が非常にわかりやすかったので興味のある方はぜひ一読してみてください。
このブロックチェーン技術はビットコインの開発者であるナカモトサトシという人物によって開発されたのですが、この人物については一切が謎です。
余りに謎すぎて、タイムマシンで未来からやってきた未来人じゃないかという説もあるほどです。
→ビットコインの発明者ナカモトサトシと目されるクレイグ=ライト氏とは何者なのか!?
ちなみにこのブロックチェーン技術はノーベル賞の候補に加えられるほど革命的な技術とされています。
そしてこのブロックチェーン技術のセキュリティーの高さは、ビットコインだけではなく現状の金融などの電子データ管理においてもとても役に立つ可能性があり、多くの企業や金融機関がこぞって研究している技術でもあります。
なので、このブロックチェーン技術を持ったビットコインを始めとする仮想通貨は将来的に日常、もしくは企業間の電子取引決済で使用される可能性が非常に高いのです。
つまり、仮想通貨は次世代のテクノロジー、いわば第3次産業革命のインターネットに次ぐフィンテック・IOT・AIといった第4次産業革命(インダストリ―4.0)の分野の1つなのです。
→【仮想通貨】ビットコインのブロックチェーン技術が注目される理由
なので、ビットコインを始めとする仮想通貨は世界の金融システムを大きく変革しうる可能性のあるインターネット以来の革命的テクノロジーなのです。
仮想通貨と株式は同じではない
よくアップルやAmazonやS&P500の時価総額を例にあげて、今の仮想通貨市場は大きくなりすぎだからバブルだという人がいますが、それはおかしいです。
そもそも仮想通貨市場を株を基準に考えてることがおかしいのです。まず株と仮想通貨は以下の点で大きく異なります。
・株は銘柄が腐るほどある。仮想通貨は上場してるものは数十種類。
・性質上、仮想通貨は資金が有名所に集中する。株は分散。
・株は業績というある程度型にはまった適正価格基準がある。仮想通貨は無い。
・市場自体が未成熟で伸び伸びの時期
・世界中から資金が集まる。
つまり仮想通貨はバブルではなく超成長市場なのです。この伸びはバブルではなく、仮想通貨の将来の可能性を割引現在価値にして割安すぎるという判断から、皆が投資をしているから起こっているのです。
よく仮想通貨は実需(現実での使い道)が出てきていないからバブルだという人もいますが、それが実現する日は既に目の前です。
というのも、リップルなどは2017年10月から国内の銀行で送金に使われる予定ですし、NEMをベースにしたmijinというブロックチェーンを利用した製品も既に実用段階に到達しています。
⇨【仮想通貨】NEM(XEM)とは? 購入方法と今後の将来性について
→2018年に仮想通貨リップル(XRP)が急騰する材料のまとめ
これらが本格的に普及が始まり、ビットコインやイーサリアムも実用化に耐えうる性能になれば、仮想通貨市場はさらに急速に成長します。
よく仮想通貨はボラティリティ(価格変動)が大きすぎて現実で決済に使えないという人がいますが、これも間違いです。
現在、仮想通貨のボラティリティが大きいのは仮想通貨は未成熟な市場だからです。ボラが大きいのはまだ実需がなく、期待と将来性のみの市場だからです。
暗号通貨黎明期のゴタゴタの渦中で一喜一憂してる我々、今後いくら金を積んでも得られない貴重な体験をしているのではと思うと毎日楽しい
— にゃんたろう@モナコイン (@nyantarou_mona) 2018年1月12日
本格的な実用化が始まれば、今後金融機関も参入してくるでしょうし(スイスの投資ファンドが既に仮想通貨への投資を発表しています)
日経平均やReitみたいに、複数の仮想通貨をインデックス化した金融商品も出てくるでしょうし、それを介して今はまだ早耳な投資家しか参加していない市場に一般人の金が大量に流れ込んでくるのです。
そうなれば仮想通貨市場の時価総額はこれからもっと大きくなり、仮想通貨が日常生活で当たり前に使われる頃には、仮想通貨市場の時価総額は今の数百、数千倍になりその価格も安定してきます。
価格(時価総額)がもっと大きくなればその変動割合は小さくなります。つまりボラテリティーは小さくなり、現在の為替変動と同じくらいになるでしょう
そして、仮想通貨市場の時価総額は現在約10兆円ですが、アメリカ株の時価総額は2000兆円です。だからせいぜい20倍という発想もおかしいのです。株と仮想通貨は全く違います。
仮想通貨は株式と違って送金や取引決済に使われるので、その需要は株式なんかの比じゃありません。株式市場はすでに100年近くの歴史がある成熟した市場です。
市場参加者も既に大半が機関投資家のプロばかりでもはやミスをしたほうが負ける敗者のゲームとなっています。
なのでアクティブ運用は既に効力を失いインデックス運用の方が儲かる段階になっています。ですが仮想通貨はまだ莫大な資金とインサイダー情報をもつ機関投資家が本格的に参入できない状態です。
なので、個人投資家からすれば勝つ可能性がまだかなり高いボーナスゲームみたいな状態なのです。実際株式投資から仮想通貨に参入して億り人になった投資家も存在します。
基本的に株式市場では、企業の伸びの過去の例から大体これくらいになるという基準があります。なので株式市場では、PERや時価総額で判断して投資する手法が一定の有効性があります。
しかし、仮想通貨はまだ未成熟の市場でその成長性は無限大です。これまでの時代とは違い、現代は情報ネット社会です。その分過去の産業の成長よりその成長速度はさらに加速しています。
身近な例ならスマホとかをイメージしてください。4,5年前はもっていたら珍しがられていたのに、今では持っていないのがあり得ないという社会になっています。
それくらい時の流れが速い社会になっており、仮想通貨市場も2017年5月には時価総額7兆円だったのが、6月にはもう10兆円(現在では70兆円超え)を突破するという驚くべき成長速度を見せています。
そして、仮想通貨市場は仮想通貨がまだ本格的にビジネスなどで実用化されていない状態、つまりインターネットでいえばMacやWindowsが出る前の昏迷期のような状況に近いのです。
皆が便利さには気付いているけど、その便利さの恩恵を簡単に受けることのできるプラットフォームが存在していない状態です。
またビットコインの価格が上昇しすぎると日常で使えないという意見もちらほら見かけますがこれもおかしいです。というか、そもそも1BTCという単位でみてること自体がおかしいのです。
というのもBTCという単位は仮想通貨の最小の単位ではありません。開発者もBTCが本格的に決済に使われるころには1BTC=数十万円になることを見越しており、既にもう一つの単位を作っているのです。
それが仮想通貨の最小単位である1satoshiです。ちなみにsatoshiの由来はビットコイン開発者のナカモトサトシから来ています。
そして、1satoshi=0.00000001BTCなのです。ビットコインは現在1BTC=約30万円なので、1satoshi=0.003円と非常に小さい価格です。
あと3000倍、いや3万倍しても対応できるようになっています。つまり1BTCというのは、日本円で例えるなら万札を1単位として数えてるようなものなのです。
(続き)なぜ仮想通貨は暴騰暴落するのか?
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